歴史散歩道

福井市には多くの歴史史跡があり、市民の皆様にこれらの歴史史跡をご紹介コーナーを設けしました。これらの歴史史跡のご紹介がスマホで聞こえるように音声案内を設けました。天気の良い日に、これらの歴史史跡を回遊される時、このホームページを開き、歴史史跡の「音声でお聞き下さい」をタップして案内をお聞き下さい。

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福井城址

福井城址

福井城は「関ケ原の戦い」後に、徳川家康の次男である結城秀康によって築かれた城です。天下普請によって築城されました。本丸、二の丸は家康自ら縄張りを行ったという説もあります。幕末の名君、松平春嶽の居城としても有名です。内堀、石垣、天守台などの遺構が残り、石垣は切込接ぎの布積みで積まれているため、大変美しいです。天守台のそばには「福井」の語源由来となったといわれる「福の井」という井戸が残っています。また本丸御殿の一部は第5代、第7代藩主を務めた昌親(吉品)とその母親の高照院の墓所である瑞源寺の本堂および書院として移築されています。天守は現存していませんが、内堀にかかる御廊下橋が復元されています。この橋は屋根付きの珍しい橋です。

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養浩館

養浩館

養浩館は福井藩主松平家の別邸で、江戸時代には「御泉水屋敷(おせんすいやしき)」と称されていました。庭と密接な関連の基に建造された池の周囲の書院建築の数々と、広大清澄な園池を主体とした回遊式林泉庭園(かいゆうしきりんせんていえん)は江戸中期を代表する名園の一つとして広く知られていました。

福井大空襲で建造物が焼失しましたが、昭和57年に国の名勝に指定され、文政6年の「御泉水指図」により近年、整備が行われました。現在では、建造物・池だけでなく玉砂利・石組・樹木も四季折々に風趣が漂い、庭園の趣を楽しめます。

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北の庄城址

北の庄城址

北の庄城址(きたのしょうじょうし)・柴田公園は、柴田勝家(1523?~1583)が築造した北庄城の一部が考古学的発掘により初めて検出された遺構の上にあります。徳川期に結城秀康(1574~1607)がその遺構を大胆に改変し福井城を造営していった様子も地層の切り合いの中で確認することができます。

その後、藩政時代はもとより、明治維新後から戦後・現代に至るまで、この場所は福井の都市的中心部として発達してきました。その意味で北の庄城址・柴田公園は、県都福井市の発生期を偲び、その後の発展の歴史的形成過程を物語るかけがえのない史跡であるといえます。

さらに幾度か被災しながらもその度に甦り、近年公園と隣接する地に、あたかもこれを護持するかのように柴田神社が再建整備され、勝家公およびお市の方が合祀されています。このことによって柴田神社は氏子のみならず、全国の勝家・お市の方ファンがお詣りに訪れる神社となっているのです。

園内には、勝家公、お市の方、三姉妹の銅像が建てられているほかに、勝家公の子孫であるとされる日本画家、平山郁夫氏揮毫による記念碑もご覧いただけます。園内の資料館では、より詳しく勝家公や北庄城について知ることができます。この公園は、平成19年に『日本の歴史公園100選』にも選ばれました。

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